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2025.05.22
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全方位との信頼関係を築き、ゲームの魅力を届ける。マーケティング部の挑戦と目指す姿とは

全方位との信頼関係を築き、ゲームの魅力を届ける。マーケティング部の挑戦と目指す姿とは

こんにちは、テクロス採用チームです。

「世界に通用するKAWAIIを届ける」をビジョンに掲げ、数多くのオリジナルIP作品を手がけるテクロス。その中で、一つひとつのゲームタイトルの魅力をより多くの方に届ける役割を担うのが、マーケティング部です。部長を務める坂本さんは、東京・京都と勤務地の異なるメンバー10名を率いて、Web広告運用からSNS展開、コラボ企画まで、幅広い業務を統括しています。

今回は坂本さんに、マーケティング部の業務内容や組織マネジメントの考え方、今後の展望から求める人材像まで詳しく聞きました。「ゲーム業界のマーケティングって何をするの?」と興味をお持ちの方は、ぜひテクロスでの取り組みをご覧ください!

マーケティング部 / 部長 兼 マネージャー 坂本 太洋(Sakamoto Taiyo)

大学休学中にアルバイトとしてテクロスに入社。契約社員を経て正社員へ。2017年、マーケティング部の立ち上げに参画し、現在は10名の同部で部長を務める。東京・京都と勤務地の異なるメンバーを率いて、各ゲームタイトルの宣伝・企画に関わる業務全般を統括。

──入社後、マーケティング部に配属されたのはご自身の希望だったのですか?

いいえ、そういうわけではないんです。ゲーム業界に関わりたくてテクロスへ入社したので、所属や職種には正直あまりこだわりがありませんでした。

アルバイト時代は動画作成や雑務など、自分にとって初めての業務を一つひとつ体当たりで経験していました。その流れで、2017年頃に社内でマーケティング部を設立することになった際、立ち上げメンバーとして参画したのがきっかけだったんです。

当初のマーケティング部は4名体制でスタートし、私は主にWeb広告の運用を担当していました。そうしてマーケターとしてのキャリアを重ねていき、事業の拡大とともに、組織としても順調に大きくなっていきました。

「KAWAII」を届けるため、Web広告運用からリアルイベント企画まで幅広く担当

──改めて、マーケティング部のミッションについて教えてください。

開発メンバーの思いや熱量を含めて、テクロスが手がけるゲームの魅力と「KAWAII」の世界観を、いかにユーザーのもとへ届けられるか。何を伝えるかだけでなく、タイミングや手段も考慮しながら、テクロスのゲームの魅力をより多くの方に知っていただくことを目指しています。

──現在のマーケティング部の組織体制についても知りたいです。

現在は、マーケティング部全体で10名体制となっています。東京勤務、京都勤務、リモート勤務と、メンバーの所在地はさまざまだという点が大きな特徴ですね。

部内では、テクロスが展開する『神姫PROJECT』『あやかしランブル!』『れじぇくろ!』といったタイトルごとにプロジェクトチームを編成し、各ゲームの魅力を伝えるための宣伝・企画を行っています。

その中で私は部長とマネージャーを兼務していて、部署の方針決めから各プロジェクトチームのマネジメント、メンバーの人材育成を担当しています。

──プロジェクトチーム内での具体的な業務内容はどうなっていますか?

各タイトルで掲げるKPI達成のために、プロデューサーを交えて戦略立案・目標設計を行い、あらゆる施策の企画立案・提案・実行のサイクルを回していくのが主な業務内容です。

必要に応じてなんでも柔軟に対応するため、実際の業務は多岐にわたります。たとえばWeb広告配信やそれに伴う代理店との連携、SNS運用、外部パブリッシャーとの渉外、グッズの制作などですね。私たちが提供するのはゲームなので周年記念にも力を入れていて、キャンペーンやリアルイベント・生放送企画の実施をすることもあります。

──追いかける目標や数字はどのようなものなのでしょうか?

売り上げやMAU(月間アクティブユーザー数)、新規ユーザーの獲得人数を定量的な目標として立てているケースが多いです。

さらに、達成のためには目標のブレイクダウンも必要です。年間でコラボ企画を何件以上成立できるとよいか、今年度の方針に沿った集客企画をどのくらい行うべきか、などを考え、KPIとして落とし込んでいきます。

とはいえ、タイトルごとにゲームの世界観やプロデューサーの考えもそれぞれ異なるため、社内のゲーム制作に関わるあらゆるメンバーとすり合わせながら進めていく形ですね。

各プロジェクトチームには専任のリーダーを配置していて、リーダーにはタイトルに関する目標達成の最終責任者を務めてもらっています。その過程で必要な他チームとの調整や、メンバーとのコミュニケーションを推進する役割です。

密な1on1と対面コミュニケーションで、距離を超えたチームづくりを

──各プロジェクトチームが業務を推進する中で、坂本さんが組織全体のマネジメントにおいて意識していることを教えてください。

個々のメンバーとしっかりコミュニケーションを取るため、定期的な1on1を実施しています。基本は週1回・30~60分で行い、メンバーの業務習熟度に応じて隔週実施にするなど柔軟に対応しています。

1on1の場では、業務上の相談や最近の取り組みに対しての振り返りだけでなく、今後のキャリアやありたい姿についてなど、未来に向けた話をすることも多いですね。

日常業務が忙しいと、中長期的なキャリアの展望をじっくり考える機会をなかなか持てないものです。そのため「今後どうなっていきたい?」「実現のためには何ができると良さそうか?」と問いかけて、本人と一緒に考えを深めるように心がけています。

──メンバーの勤務地が東京や京都などさまざまとのことですが、どのようにコミュニケーションを取っていますか?

現在、私は東京勤務ですが、毎月出張して京都勤務のメンバーとも直接会うようにしています。普段はリモートでやり取りする場面が多い分、雑談を含めて対面コミュニケーションの頻度を保つのは大事だと考えているんです。また、マーケティング部の全体定例ミーティングも実施し、情報共有や交流を通じて一体感の醸成も図っています。

──このように、密なコミュニケーションを意識しようと思ったのは、何かきっかけがあるのでしょうか?

実体験を通じて、コミュニケーションの重要性を感じているからです。もともと、マーケティング部を立ち上げた頃は、私も当時の上司や現在のCFOと1on1を行っていました。

正直に言うと、最初は「こんなに1on1の頻度が多くなくてもいいのに…」「相談することは特にないな」と感じていたんです。ですが、1on1の場で上司と向き合ってみると、意外と話したいことが多くあったと気づくんですよね。

大きな課題や不満というほどでもないけれど、現在の取り組みを進める上で事前に問題点に気づけたり、思わぬ改善につながったり、新しい視点が得られたり。その経験から、自分とは異なるレイヤー・立場にいる人との定期的なコミュニケーションは大切だと学びました。

──メンバー時代の経験が、今のマネジメントに活きているんですね。

そうですね。また、自分が部長の立場になって実感したのですが、各チームがどんな考えで何に取り組んでいるか、意外とわからないものなんです。顔を合わせて話すことで、深刻な問題とまではいかなくても、小さな引っかかりや悩みを抱えていると知れます。もちろん、各チームのリーダーから定期的な報告は受けていますが、やはり自分から聞きに行く姿勢が大事だと考えています。

1on1の場では、相談の中で、個人的な身の上話が含まれる場面もあります。そういう話を自己開示したいなと思われるような存在でありたいですね。だからこそ、関係性を自分から構築していき、メンバーからの信頼を得られるようにコミュニケーションの積み重ねを大切にしています。

「素直さ」と「熱量」を武器に、信頼される組織を目指して

──マーケティング部として、目指す姿はありますか?

「誰からも信頼される」組織を目指したいですね。先ほど、マネージャーは信頼されることが大事だと話しました。角度を変えて考えると、マーケティング部としてゲームのプロデューサーをはじめ他の部署のメンバー、範囲をもっと広げるとお取引先との関係構築においても、信頼は不可欠なんです。

まずは良い企画を提案する。実行まで形にできるように計画を立て、周りの協力を得ていく。もしもミスやトラブルが起きてしまったら、後でしっかり振り返りを行って改善点を洗い出し、次のより良い企画へとつなげる。そのサイクルを回していき、質と量を担保した提案・実行ができる組織へと成長することで、周りからの信頼を勝ち取っていきたいと考えています。

──組織体制としては、どのようになっていくのでしょうか?

今後は、テクロスの現行ゲームタイトルだけでなく、新規のプロジェクトや事業にも携わる機会が増えていくと思います。幅広い業務に対応するため、マーケティング部も組織としての拡大を見据えています。ぜひリーダー候補として、新しい仲間に加わってもらいたいですね。

──テクロスのマーケティング部で求める人物像について教えてください。

大きく2つあります。1つ目は、素直であること。今起こっている事実や、自分の置かれた状況を受け止める力とも言えるかもしれません。

マーケティング業務は「これをやれば正解」という確固たる勝ち筋が存在するわけではないんです。変化の激しいトレンドやユーザーのニーズに対応しながら常に最適解を考え続ける必要があります。

その過程では、自分が立てた仮説やストーリーが外れてしまったり、狙い通りにいかなかったりすることも少なくありません。そんなときにふてくされるのではなく、きちんと振り返り、自分のミスや課題を認めて次のアクションにつなげられる姿勢が、何よりも大切だと思っています。

2つ目は、高い熱量ですね。先に挙げた「素直さ」と相反するように聞こえるかもしれませんが、やっぱり熱量がないと、企画ってそもそも成立しないんです。ゼロから企画を立てて実現まで持っていくには、これをやりたい、必ず成し遂げたいという意思とコミットメントが絶対に必要です。

とはいえ、熱量を持ちすぎて意固地になったり、周りの意見やフィードバックを聞き入れなかったりするのも良くありません。この2つをバランスよくどちらも持ち合わせていれば、テクロスで必ず活躍できるはずです。そんな人とぜひ一緒に仕事がしたいと思っています。